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特集記事

『灰笛の愚か者は笑う(魔法使い的少女と王様じみたバカ野郎または青いバラがいかにしてカメリアちゃんの言葉を誤解したか)』(作品レビュー:小説家になろうより)

  • 執筆者の写真: ミチル
    ミチル
  • 2021年10月9日
  • 読了時間: 2分

作品タイトル:

灰笛の愚か者は笑う(魔法使い的少女と王様じみたバカ野郎または青いバラがいかにしてカメリアちゃんの言葉を誤解したか)

著作者:ハルハル(春a裏)様


作品情報URL:


「お腹が空いたから、お兄ちゃんを食べるの……」

 こちらは、あらすじの一文目です。

 原文そのままです。

 非常にショッキングですね。どんな状況なのでしょう。様々な想像が広がります。

 期待値爆上がりで本文を読み進めてみました。


 以下ネタバレもあります。

 本文を未読の方はご注意ください。


 冒頭は一見するとよくある一人語りかと思いました。

 しかし、実は当事者の語りなのです。読み飛ばさずに読むべき内容となっています。

 灰笛という都市の解説から入るのですが、語りの途中でなんと怪物との戦闘場面に変わっていくのです。

 その変化がスムーズで読み返した時に改めてうなりました。

 戦闘場面は手に汗握るだけでなく、リアリティが半端ないです。怪物が不気味なのに物語にぐいぐい引っ張られます。


 灰笛の設定もそそられます。

 地方都市なのですが、どことなく寂しい雰囲気があります。しかし、特殊な地域で、かつてどんな人が住んでいたのか想像するだけで楽しくなります。

 そこに住む二人の魔法使いの会話にほっこりしました。


 それと、個人的には『生まれたての光が水蒸気に透け、白に近い灰色の空を照らす。』という一文がとにかく好きです。

 美しい朝焼けが灰色の空を照らしているのでしょうけど、綺麗な表現だと思います。世界観にもよく合ってますし、こういった表現を見習いたいです。


 第二話『彼らについての話』まで読んだレビューとなります。

 ちょっと特殊な物語が読みたい!

 そんな方におススメできると思います。

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