『ロケットマンは星をみる』(作品レビュー:カクヨムより)
- ミチル
- 2021年4月22日
- 読了時間: 2分
今回のブログ記事は、ツイッターのアンケートにて内容を決めています。
ツイッターのアンケートは☆こちら☆
気に入ったネット作品のレビューを書く事になりました。
カクヨムにて、心を揺さぶる衝撃的な作品と出会った事をお伝えします。
その作品のタイトルは『ロケットマンは星をみる』
作者は緑茶様です。
作品へのリンクは☆こちら☆
宇宙への旅が、憧れではなく、資源採掘のための過酷な労働の代名詞として語られる時代。
そんな時代に、希望を語るロケットマンがいました。
彼がロケットに込めた夢と愛は切なく、読んだ人の心を揺さぶります。
彼の仕事と、それを記録していく記者の仕事を、私は簡単に忘れる事はできません。
ちょっと堅苦しい淡々とした文体ですが、記者の語りとマッチしています。
変な飾りがない文章だからこそ、まっすぐに読み手の心に届くと思います。
流行とは違う物語ですが、個人的には名作に数えて良いと思います。
未読の方はぜひお読みください。
既読の方はこの作品レビューの続きも読んでくださると幸いです。
以下、ネタバレ含みます。
最初に物語の背景が説明されています。SFに興味がない方は、ここで読むのを頓挫したかもしれません。
しかし、物語の理解に必要な部分なので、読み飛ばさないでほしいと感じます。
人類の希望であるロケット開発の、遠くない未来かもしれないと思うと、考えさせられるものがあります。
愛する女のために、ロケットに希望を託す男の純粋さはまぶしくて、感涙しました。
女は、ベッドに寝たきりで、輝く星を見る事を夢みていました。
男は、命をかけて輝く星を見つけ出そうとしたのです。
しかし、男は絶望します。
星のかけらは輝かなかったのです。
考えてみれば当たり前なのですが、星のかけらは石の塊にすぎません。愛する女に希望を与える事はできませんでした。
その後、男はさらに残酷な運命をたどります。
あまりにも悲惨な最期でした。
しかし、その最期が女の夢を叶える結果につながるのです。
それを記録する記者の気持ちを考えると、胸を打ちます。
いわゆる読み飛ばせる文章ではないと思います。
重厚な物語をよくまとめていると思います。構成がめちゃくちゃ良くて、読了後に泣けてきます。
こういった感動系の物語を書けるのはすごいです。
新人賞などで有利に働くのかは分かりませんが、私は感銘を受けたと記します。
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